2010年3月10日水曜日

Pleiades All in One のインストールと XAMPP の設定

Pleiades All in One のインストールと XAMPP の設定

私的メモ

Pleiades All in One のインストールと XAMPP の設定

統合開発環境 Eclipse には多くのプラグインが公開されているが、PHP で開発するにあたって何を選択すればよいのかよくわからない。
しかし Eclipse の日本語化プラグイン Pleiades のチームが各言語用のプラグインをまとめ、さらには XAMPP などと共にディストリビューションを構築して公開してくださっている。
そこでここでは、Pleiades All in One を元にして PHP の開発環境を整えてみることにする。

  1. "Pleiades All in One 日本語ディストリビューション" を入手する。2009年9月23日現在の最新版は "Eclipse 3.5.1 (RC) Galileo Windows 32bit ベース / Pleiades All in One 3.5.1.20090911"。いくつかのパッケージがあるが、全部入りの "Ultimate Full All in One" を選べばいいと思う。ちなみに、ファイル名は pleiades-e3.5-ultimate-jre_20090911.zip。
    http://mergedoc.sourceforge.jp/
  2. ダウンロードした zip ファイルを適当なフォルダに展開する。このフォルダ(できあがった eclipse フォルダにあらず)を、以後 "%ECLIPSE_HOME_PARENT%" と表記する。なお Ultimate パッケージの "%ECLIPSE_HOME_PARENT%" 以下のフォルダ構成はこんな感じで、ファイル数は18529、フォルダ数は2367 のはず。

    \%ECLIPSE_HOME_PARENT%     +-  \.metadata.default     +-  \eclipse     +-  \jre1.4     +-  \jre1.5     +-  \jre1.6     +-  \mingw     +-  \msys     +-  \mysql-connector-java     +-  \tomcat5.0     +-  \tomcat5.5     +-  \tomcat6.0     +-  \xampp
    ※ %ECLIPSE_HOME_PARENT% は "c:\user" など、短いパスを指定しなければならない。パスが長い場合、展開できない、展開されるファイル数が少ないなどの問題が発生する。この件についての詳細は上記ダウンロードページの「Windows 上での zip 解凍時の注意」の項を参照のこと。
  3. XAMPP をセットアップする。Pleiades All in One には最初から XAMPP1.7.1 が用意されており、Eclipse は XAMPP 中の PHP を利用するように設定されている。しかしそのままでは XAMPP 中のパスなどがきちんと設定されていないので、改めてセットアップしなければならない。
    1. %ECLIPSE_HOME_PARENT%\xampp\setup_xampp.bat を実行する。
    2. %ECLIPSE_HOME_PARENT%\xampp\xampp-control.exe を実行して XAMPP コントロールパネルを起動し、Apache と MySQL を Start する。
    3. "http://localhost/" にアクセスして XAMPP のトップページが表示されたら、「日本語」をクリックする。これで日本語版の XAMPP がセットアップされる。
    4. 左側の "セキュリティ" をクリックする。ステータスが危険な状態になっているはずなので、その下のリンクにアクセスし、MySQL の ROOT パスワードと XAMPP のディレクトリ パスワードを設定する。
  4. PEAR をセットアップする。PEAR は PHP の拡張ライブラリ群だが、やっぱりパスなどの関係で、セットアップしなければ使い物にならない。なお XAMPP 標準の PEAR セットアップツール(go-pear.bat)にはバグがあることで有名だが、上記の手順 3-1. で Pleiades チームによるパッチが当てられているので、気にせず実行してよい。
    1. %ECLIPSE_HOME_PARENT%\xampp\php\go-pear.bat を実行する。途中でいろいろ聞かれるが、すべて Enter または "Y" を選択すればよい。
      ※ 操作終了後、コマンドプロンプトに「生成された REG ファイルをダブルクリックせよ」と表示されるが、この REG ファイルを適用してはならない。適用すると pear コマンドが使えなくなってしまう。間違って適用してしまった場合、生成されたレジストリ値をレジストリエディタで削除した後、PCを再起動すればよい。
    2. Windows のコントロールパネルより、[システムのプロパティ]-[詳細設定]-[環境変数] で %ECLIPSE_HOME_PARENT%\xampp\php へのパスを通しておく。パスを適用するため、いったんログインをし直す。
      ※ パスの読み替えに注意!
    3. コマンドプロンプトを開き、 "pear list" コマンドを叩いてインストールされている PEAR ライブラリを確認する。
    4. PEAR の公式チャンネル(pear.php.net)のプロトコルが古いので、"pear channel-update pear.php.net" コマンドを叩いてアップデートする。
    5. "pear upgrade-all" コマンドを叩いて、インストールされている PEAR ライブラリのすべてを最新版にアップデートする。
      ※ エラーや警告がいくつか出るが、ベータ版しか見つからなかった、ターゲットファイルが見つからない、といったものばかりなので、無視していいと思う。
  5. Eclipse を起動する。ワークスペースフォルダーを聞かれるので、任意のフォルダを指定する。以後、このワークスペースフォルダーに各種プロジェクトを納めることになるので、あんまり適当なことをやると後で後悔するかも。また、次項のセッティング情報はワークスペースごとに保存される。コーディングスタイルはともかくとして、キーバインドや文字の大きさなどは共通情報として Eclipse 本体が持ってくれてもいいと思うが、そういう仕様らしい。
  6. Eclipse のセッティング。デフォルトでも十分に使えるとは思うが、VisualStudio に慣れていると特にキーバインドが使いにくい。他にも色やコーディングスタイルなどを修正してもいいと思う。
    キーバインド
    [ウィンドウ]-[設定] で「設定」ダイアログを開き、[一般]-[キー] の「キースキーム」で "Microsoft Visual Studio" を選択

    文字の大きさ
    「設定」ダイアログの [一般]-[エディター]-[外観]-[色とフォント] で、「色とフォント」ツリービューの [基本]-[テキスト・フォント]

    テキストの色
    「設定」ダイアログの [PHP]-[エディター]-[構文の色の指定]

    コーディングスタイル
    「設定」ダイアログの [PHP]-[コード・スタイル]-[コード・テンプレート]

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